まずお会いする方の人物像の観察から始まります。
「観」も「察」も「みる」という行為です。一口に「みる」といってもたくさんあります。
手元の漢和辞典で調べてみると
見る:目で見てよく見分ける
視る:気をつけて見る、うかがう
覧る:広くみる、目をとおす
観る:念を入れてみる、ながめる、かんがみる
察る:よくみる、調べみる、おしはかる
監る:上から見下ろす、みはりをする、調べる
看る:手をかざして見る。見守る、みまう
診る:病状を調べる
とあります。
さらに「みる」という行為を表す漢字として
相:もののかっこうを見てめききをする。念入りにみる
目:め、めつき、まなざし、みる、みあわす
物:みる、みたてる
瞰(かん):上から下を見下ろす
瞥(べつ):ちらりとみる、ちょっと見る、目をかすめる
というのもあります。
先ほどの『大学』からの引用は、さしずめ心をこめなければ、
注意ぶかく「視る」だけでは「判断ができない」ということではないかと解釈できます。
多くの方々とお会いする時は「覧」からでしょうか。
また、このリストを見ていますと「観」「察」は自然相手の科学の場合のみならず、
限りなく白黒のつけにくい社会現象、とりわけ人間関係をみるときにこそ必要と思われます。
皆さんは人と会われる際に上に掲げたどの「みかた」をされているのでしょうか。
さらに人とお会いして話を始めると「きく」と「はなす」ことが必要になります。
こちらも漢和辞典を調べてみると
聞く:音声を耳に感じる、しる、きいて知る
聴く:念を入れて詳しく聞く
訊く:相手に質問する
とあります。
さらに同音で会話の中身に関係するものとして
効く:きく、ききめ
利く:技量がある、すぐれている
もあり、なかなか面白いものです。
「はなす」については
話す:ことばで相手に伝える。述べる、かたる、互いにかたりあう
談す:かたる、ものがたる、言論
譚す:ものがたりをかたる
咄:しかる、おどろく、はなし
とありますが、話の内容によっては
離す:遠ざける
放す:ときはなす、ゆるす
縦:ゆるむ(緩)、放す
にもなり、無意識にそうなっていないかと自戒します。
ついでに「かく」を調べてみると
書く:文字などを記す
描く:絵や図にあらわす、描く
画く:描くとおなじ
以外に
欠く:そろったものが一部無くなる、やぶれる、こわす
掻く:手でかく、つまむ
ともあり、不用意に「かく」とかえってまとまっていたものがぶち壊しになったり、恥を掻くことにもなります。
・・・メールボックスに溜まってた大学のメルマガから転載です

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